「愛・地球博ボランティアセンター」

ハンス ユーゲン・マルクス
(南山大学学長、愛・地球博ボランティアセンター会長)

 ご存知のように、2005年3月から9月の計185日間にわたって、愛知県瀬戸市で日本国際博覧会(愛称:愛・地球博)が開催されます。 愛・地球博は、21世紀の人類の生き方を全世界に発信するため、 数多くの世界各国や国際機関の参加のもと、「自然の叡智」をテーマに開催される国際博覧会です。

 私が会長を務めております「愛・地球博ボラティアンター」は、博覧会協会と緊密に連携を取りながら、ボランティアが自発的に運営する独立組織です。

 「愛・地球博ボランティアセンタ−」は、さまざまな博覧会事業を運営するうえで極めて重要な役割を担っているといえますが、主に以下の4つの目標を掲げています。

 まず第1の目標は、「博覧会の来場者に思い出や満足感が残るような活動をめざす」ということです。これは博覧会自体の最大の目標でもありますが、ボランティアセンターとしても、全国、世界のあらゆる方々が安心して来場できる体制づくりの一翼を担いたいと考えています。

 第2は、「ボランティアが自ら考え、責任を持って行う活動を基本とする」ということです。ボランティアの人々の自発的な考えを最大限に尊重し、ボランティアスタッフが主体性を持って、来場者に「おもてなしの気持ち」が発揮できるような計画づくりを行っていきたいと考えています。そのためには、ボランティア間のコミュニケーションを重視し、柔軟な対応が可能な、開かれた組織をめざすことが重要でしょう。

 第3の目標は、「だれもが楽しく参加できる活動をめざす」ということです。愛・地球博にボランティアとして参加したスタッフ全員がそれぞれの特技や特性を十分に活かし、誰にとっても有意義、かつ貴重な体験となるような場を提供していきたいと考えています。地元の大学には、ボランティア活動に興味を持ち、国際性に富んだ学生が大勢います。愛・地球博では、このような若い力をボランティアセンターに結集させたいと思います。

 そして第4の目標は、今回の愛・地球博をきっかけに盛り上がってくるボランティア活動を一過性のものとせず、地域社会へと継承されることをめざすということです。私は、このことがセンターにとって特に重要な目標だと考えています。当センターの実質的な役割は、愛・地球博の終了までですが、博覧会が終わった後もボランティアの精神が継承され、21世紀の新しいボランティア像が発信できればと思います。

 博覧会協会が平成14年に実施した「『愛・地球博』のボランティア参加意識に関する調査」の結果を見ると、たいへん大勢の市民の方々がボランティアスタッフとして博覧会を支えることを望んでいらっしゃることがわかります。この調査には、愛・地球博を市民の力、エネルギーを結集させ、ホスピタリティあふれる交流の場にしたいという意欲的な声がたくさん寄せられています。それぞれのスタッフの方々が最大に活かされる場を提供するためにも、「愛・地球博ボランティアセンター」はみなさんに愛される組織を築いていきたいと考えています。


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