■ 外壁を蔦で包む〜酒蔵の環境 姫路 勝さん

阪神タイガースのホームグランドは甲子園であり、この球場で夏の全国高校野球大会が繰り広げられる。この甲子園の外壁がご存知の「つた」でおおい茂っていることでも有名である。

『街に緑を』!自然環境に焦点をあわせて姫路をみわたすと、この「つた」の外壁!国道321号で姫路市の北端、コーヒー工場の南側で国道に面して市川側に4階建ての立体的酒蔵を見ることができた。

酒蔵としての『つた』は、日本ひろしといえども姫路の酒蔵しかみることができないのではと思う。築38年であるが、近年に国道拡幅のため解体されることとなっている。蔵の条件は、外気温に左右されることをきらうための設計となっている。つまり、外壁は「泡コンクリート」でできているALC版である。建物の腰、犬走り部分に植え込みを作り「つた」を植え込み外壁に登らせている。そのことにより、蔵の麹菌の育成環境に一役買っているのだ!

38年前に「東京砂漠」という言葉が日本にはんらんしたころに、姫路の酒屋さんは考えたのだ。したがって、姫路は環境先進都市である証をみたおもいが私にはある。

この建物・・固定資産税を姫路市と香寺町に納付している。境界線をまたいで建っているのだ!しかし1、2年後に解体が始まる。カメラにおさめておきたい酒蔵である。そして、カメラをかついだ!・・4階立体醸造・・の酒蔵として初期の頃の蔵であるからだ!蔵としての条件を満たしているからだ!そして、交通渋滞の緩和が優先で、道路拡幅のため、酒蔵が移転することになっているからだ。

甲子園とこの蔵がだぶってみえます。
私の家から直線距離で800mのところにあります。
左手が「つた」の酒蔵。右手がコーヒーのネッスル。川幅は80mくらいの一級河川。大雨がふると中州の草は見えなくなります。この状態の川が、チッソ・リンサン・カリを草が吸収してくれます。