■ 水の妖精 ジョスイ物語
□企画/あらすじ/校正: 姫路勝さん □キャラクター/文章/イラスト: 西宮芽衣さん



・・・第1話・・・誕生!瀬戸内海にて。


わたしが、兵庫県の清流「千種川」からながれついたのは赤穂の沖。そこが瀬戸内海だと漁師さんが教えてくれました。
のどかな春のある日、わたしは海の底を散歩していました。周りを見渡すと、ビニール袋やトレイやパックなどが見えました。そのほかに、壺がひとつ見えました。
これはタコの巣かな。そのほかはやっぱりゴミ・・・10年後には海の底もゴミの山?海の底から早く出たいと思ったので、水面に上がって周りを見渡しました。
そしたら太陽がさんさんと照りつけている!友達たちが空に向かって昇っていく・・蒸発。私も蒸発。
「ジョスイ」が誕生したしゅんかんだ!



・・・第2話・・・空から観察


仲間といっしょになりました。それを「雲」といいます。下を見ると姫路城が見えた!白と黒の大きな城、外ぼり・内ぼり、みどりいっぱいで囲まれています。くすの木の新芽のではじめかな、とてもきれいです!
「とんび」が5〜6羽、輪をかくように遊んでいるのが見えました。その下に小学校の庭があって、学生が集まって何かを植えていました。それはパンジーだった!種もまいています!
何かお手伝いしたいな・・・そうだ!作業をおえたら!
「にわか雨」を落とそう!


・・・第3話・・・六甲山まで風まかせ


風に吹かれて、どこに行くのかはわからない。風に聞いてよ!
あれ!神戸の街がみえる。うごく雲が低すぎる!山につきあたりそう!どうしよう!木の間を通り抜けながら上昇しています。ここは六甲山だ!
「いのしし」は近くなのに、かすんで見えました。これを「霧」というらしい。高山植物園で一休み。春というのに、道ゆく人・・・うす着のせいか寒そうだ。
六甲山上の樹木に春のきざしはまだみえない