きょうも暑くなるなー。きょうは、外の作業だからみんな大変だーと思っていたら、なんと、みんなが外に出るころには雲がひざしをやわらげてくれて、風もふいてけっこうすごしやすくなる。よかったねー。
まさに、仕事人、野村先生 かっこいい!今村校長先生
○城南中学 吉村雄二教頭先生
「中学生になると地域との結びつきが少なくなりますから。このように地域のなかに庭のつくる活動は大切だと思います。」
○齋藤道男さん
通学路で安全指導をしてくださっています。白いたんぽぽの種をみつけ、  品川小学校で咲かせ、新聞でも紹介(しょうかい)されました。頼もしい助っ人さんです。
「品川の子どもたちは土に親しむ機会(きかい)がないからね、庭を造る体験(たいけん)はとってもいいですね」
1.野村さんがみんなのデザインをもとにしてつくってきてくれた図面について説明(せつめい)をする。
2.図面を参考にして地面に地割をする。

野村さんから図面の説明をきく。
4つの個性的な庭が小道でつながっていて、とてもいい感じ。

1班

2班


3班


4班

1班は、道を歩きながら花をみられる庭、楽しめる庭を考えました。

2班は、手を加えるとこの雰囲気(ふんいき)がこわれるのでそのままにしました。くじらがふいている潮(しお)のしずく?あわ?あれはなにで表現(ひょうげん)するの?(2班より答え「花です」)。そう。植木鉢でもいいのかな。考えてみてね。

3班は、景色をみられる庭ですね。歩道側から花壇(かだん)が見られるのでつい庭にはいりたくなるような作りになっています。池も作りました。

4班はすわりながら話ができる庭ですね。池を作る案もありましたが、池を水ではなくジャリなど他のものをつかって表現する『枯山水』(かれさんすい)の考え方でつくってみましょう。

野村さん、最後に、「みんな、いいアイデアをもっていて、私も勉強になりました。ありがとう!」


リヤカーに道具をのせて、いざっ、現場へ!トラックで、ウッドチップが運ばれています。
子どもたちは、軍手、スコップをもち、みな動きやすいスタイルで、やるきマンマン。
野村さんより、手順の説明があり、各グループにわかれて作業開始!

図面をみながら地面にラインをひいていく。

ひもを使って半円をきれいにひいていく林さん。

4班方面からの写真。すぐ横をトラックや車、バスが通っていく。

しゃがんで作業していてふと横をみると、大きなバスの車輪がドーンッ。

「すごい排気ガスだよね」などという声もきこえてくる。


レンガをおく場所を、スコップでほり、底を平らにしていく。
スコップをたてて深くほる。けっこう土がかたい。 1班では、「きゃーっ、ムシ!」の叫び声。
リヤカーでレンガを各グループに配達する
校長先生と齋藤さん。
レンガを高さが同じになるよう
おいていく。
半円にひいたラインにレンガをおいていく。

スケールをしいたレンガの上において平らに高さをそろえる。

よし、たいらだ!
こんなにできた。2班。
くじらのどこの部分かな。
道部分にウッドチップをしく。
ウッドチップを一輪車ではこんでいたKくん、「わあ、ブレーキがきかないよ」というと、道を歩いている女の方が笑いながら「ブレーキはそれにはついてないと思うけどな」と声をかける。コミュニケーションがうまれる。

ウッドチップをまきながら、「あったかい」「木のにおいがする」という声がきこえる。

実は、1班、ラインがきえてしまっていたところがあったため、レンガをしき忘れてしまったことに気がついて、さっそくがんばってラインほりからはじめる。
途中、お水タイムがとられましたが、みんな一生懸命に作業しました。そのパワーにはびっくり。予定終了時間をオーバーしたので、残れる子だけ残って他の子は帰宅。中学生4人、小学生2人。がんばりました。雲行きがあやしくなってきて、教頭先生が「夕立がくるぞー」。その声を合図にポツッポツ。いやー、すごい夕立でした。
一人の子が「ウッドチップに雨がしみこんでなじむね」ですって。すばらしいコメント!

そして、「楽しかったの一言ですっ!」と答えてくれたときの笑顔。緑化隊、最高!

1班の庭から4班の庭へ
ウッドチップの庭が4つの庭をつなぎます。
2班のくじら庭(4班から)

3班の小道の庭

4班のベンチの庭

野村さんがさいごにこう話してくださいました。
「庭に道をつくり、みんなで歩きたいという気持ちがデザインにあらわれていました。共同の場、をイメージしているのですね。私の方が子どもたちに教わりました」

交通量の多い道路の横で、緑化隊はがんばりました。大人のサポーターもがんばりました。
帰り道、雨をいっぱいしみこんで、うまれたての庭がしっとりとおちついてみえました。
秋、どんな花の苗がうえられるのかな、どんな花の種がまかれるのかな。
そして、春、どんな表情をした庭ができるのかな。
「さあ、秋、花をどうするか・・」
今村校長先生は、もう次のことを考えています。

新馬場駅前に産声をあげて、品川小学校・城南中学校緑化隊と地域の方たちに育てられていく「庭」。元気に、じょうぶに、大きくなあれ!