■サポーター 農楽塾 朽木新(くちきあらた)さんから、みなさんへ
わたしたち「学生NPO 農楽塾(のうがくじゅく)」は、「農」を「楽」しむ学生グループです。おもに3つの活動を行っています。


1つ目は、東京のまん中にある早稲田大学に、たたみ4畳ほどの広さの田んぼをつくって稲を育てる活動です。お米ができたら収穫祭を盛大に行い、わらをつかってわら細工をつくったり、田んぼの土をつかってちゃわんを手づくりし、自分たちでつくったお米を食べようと計画しています。

2つ目は、植木ばちで育てられるプチ稲を、大学のちかくの新宿区の早稲田や高田馬場の商店街や公園にひろめ、稲がたなびくまちをつくろうという活動です。

3つ目は、山梨県や千葉県、山形県などの農村、山村に出かけていって、農業をもっと本格的に体験したり、その土地の料理をあじわったりしようという活動です。

どうしてこのような活動をしようと思ったのか。理由は2つあります。

「農」や「食」について考えよう!...まず、大都市に暮らす人たちが「農」や「食」について考えていける場をつくりたいと思ったからです。

人間が生きていくのに欠かすことができない「食」をささえている農業は今、たくさんの問題をかかえています。あとつぎ不足でさくもつをつくる人がへっていたり、それによって、田んぼや畑が荒れてしまって美しい風景がうしなわれていたりしています。また、農薬や食品添加物などで食べものの安全がおびやかされていたりもしています。

とくに都会では、農業や自然に触れる機会がほとんどないため、スーパーで売られているさくもつしか知らず、農業がかかえている問題や、自分たちが食べているものがどうやってつくられているのか、どんな苦労があるのか、などについて無関心なひとが多いようです。

東京の中で、田んぼや植木ばちでの稲の栽培に参加してもらったり、東京を飛び出して実際に農村へ出かけて体験したりする。それをとおして東京の学生やまちのひとたちに、ふだんから農や自然について、食べ物の原点について考えてもらいたいと思っています。

「農」や「食」をきっかけに、楽しみながらいろんなひとと触れ合おう!

コンクリートだらけの都会のなかで、大学生や留学生、まちの人たち、地元の小学生などたくさんの人に田んぼでの稲づくりや、各地での農体験、植木ばちでの稲の栽培に参加してもらって農業にふれてもらい、土や自然にふれることの楽しさを味わってもらいたい。そして、農業をきっかけに、まちの人どうしや、学生どうしの交流が生まれたら地域がもりあがって楽しいのではないかと考えたためです。

農体験のほかにも、ちゃわんをやいたり、わら細工をつくったり、郷土料理をあじわったりしながら、楽しく交流していきたいとおもっています。

わたしたちの活動の様子は、ホームページhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~bigforest/index.htmlにのっています。ぜひみにきてくださいね!

「農」が身近にある生活(わたしたちは、これを「農的生活(のうてきせいかつ)」と呼んでいます)を東京で実現させ、都会にすむひとたちにも体でかんじてもらいたいとおもっています。