▼月・星についての質問
▼雲・雪・雨についての質問
▼天気予報についての質問

 

- 月・星についての質問 -

 6. 星はなんで光るのですか。すごく明るい星とあまり明るくない星があるのはなぜですか。(小野まこと・小一)

星は小さな星くずなどが衝突を繰り返して熱を出し、溶けて少しずつ大きくなります。星くずがたくさん集まればどんどん大きくなって光を強く出します。明るい星は大きくなって活発な星です。あまり活発でない星は明るさが弱いのです。
(地球科学技術総合推進機構  坂田俊文先生)


 5. 月におもちをついているうさぎがいるようにみえますが、ほかの国の人にも同じようにみえるのですか。(阿部知恵・小ニ)

望遠鏡がなかった頃、人間が月を見ると、月の海(でも水は無い)や山などが太陽の光で照らされると陰によっていろいろな絵に見えました。日本ではウサギがお餅をついているように見えたのですが、国によって様々なものに見えたようです。たとえば、中国ではガマ蛙、ヨーロッパでは月の男、ケニアでは象、その他カニ、ロバ、ライオン・・・・などというように。
(地球科学技術総合推進機構  坂田俊文先生)


 4. お星さまはなんでできているの?(岡きみ・小一)

いろいろな原子や分子が集まってできた岩石。それ以外に氷や鉱物の集まったもの、また、ガス状の物質の集まったものからできています。
(地球科学技術総合推進機構  坂田俊文先生)


 3. 星は、どうやって生まれるの?星にも寿命があるの?(藤本牧・中一)

宇宙の始まりはビッグバーンと呼ばれる大爆発に始まります。そのとき作り出された物質(原子)が高温、高圧になってぶつかり飛び散ってだんだん大きな固まりになります。これが星の誕生です。この星も寿命があって長い間にエネルギーが減少し崩壊し爆発や他の星に引き寄せられたりして消滅します。
(地球科学技術総合推進機構  坂田俊文先生)


 2. 星はなんで光るの?赤く光っている星もあれば、白く光っている星もあるのは、なぜ?(後藤美知・中一)

星は生きていて活動しています。高温、高圧で星の中心から表面に、また、表面から中心に向かって対流し、プラズマ状態になっていて燃えながら光や熱を出しています。物質は高温、高圧になるとその物質特有のスペクトルを出します。そのスペクトルはいろいろな色をも出します。白く輝いているようなものは幅広くスペクトルを出しているのです。
(地球科学技術総合推進機構  坂田俊文先生)


 1. 流れ星はどこからきて、どこへいくの?(新倉健司・小三)

宇宙から地球にやってきて、地球を覆っている(くるんでいる)大気(空気)の中で燃えて光り地上へ落ちてきます。しかし、ほとんど地上につく前に燃え尽きてしまいます。
(地球科学技術総合推進機構  坂田俊文先生)


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- 雲・雪・雨についての質問 -

 8. 虹って、なぜできるの?(笠間愛10才)

太陽の光はいろいろな色が混ざり合って出来ています。空気中に浮かぶちりや水滴などの粒に太陽の光が当たると、光がはねかえって、七つの色に見えます。晴れた日に外で霧吹き(きりふき)を使うと、小さな虹を作ることができます。
 (詳しくは、光は雨粒など水滴の球の中に入るときに曲がり(屈折し),水滴内で反射し,空気中に出るときにもう一度屈折します。光は各色(波長)によって屈折率が違うため,各色が分離してそれぞれ違う色でみえます。それが虹です。)
(地球温暖化研究開発センター 福田和代)


 7. 今まで世界で観測された風の中で一番強いのはどのくらいですか。どこで吹いた風ですか。(高橋俊樹13才)

一般的に風速は10分間の風速の平均値で表されます。観測された地上での最大風速は、1934年04月12日 アメリカ合衆国のワシントン山(標高1916m)における84.0m/sです。このときの、最大瞬間風速は103.2m/sだったそうです。時速300kmはおよそ 83m/sなので、新幹線のぞみのスピードかそれ以上の速度になりますね。
 そのほか、平地での風で最大のもので、しかし観測されていないものには、米国の中西部で発生するトルネード(日本では竜巻)で吹く風と考えられますが、あまりにも強大で、風速計など観測器がたまたまその通り道にあったとしても破壊されて記録されない可能性があります。
(地球温暖化研究開発センター 福田和代)


6. 竜巻って、右巻き、左巻きって決まっているんですか?(小川まや・小四)

台風のような大きさになると、地球の回転の影響が生じて、北半球では、左回り(時計の針の進む方向と反対の方向)に巻き込む風が吹きます。竜巻では、規模が小さいので、このようなことはなく、どちらの巻き方もあります。実際には発生する場所の地形や気象条件などにより決まります。ただ、竜巻(米国では、トルネードと呼ぶ)は北+半球では統計的に左回りのものが多く見られます。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)


5. 風はどうやって生まれるの?(高井厚子・小三)

大気のなかに絶えず変動があるために圧力の違いがおき、圧力の大きいところから小さいところへ空気の移動を起こして風が生まれます。ただ、地球が回転しているので、流れは、北半球では絶えず右側に回る力(コリオリ力)をうけます。このような圧力差の生じる原因は、太陽からのの熱は、赤道地方と極地方ではとても大きな差があることです。そのままでは、空気の間に大きな温度差が生じて不安定になります。そのため大気はこの不安定をなくして、バランスのある状態にしようとして、空気の流れに波を生じさせます。これが、低気圧や高気圧の生じる原因です。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)





4. ひつじ雲とか、入道雲とか、形の違う雲ができるのはなぜですか?(大幡明・小五)

雲は、そのできる高さ(上層、中層、下層)や、周りの気象条件で違った雲ができます。ひつじ雲は、うろこ雲と呼ばれることもありますが、正式には、高積雲という、中層の雲(温帯では、2〜7キロメートルの高さ)で、雲水という水滴(雨粒より小さい)からできています。また、入道雲は、夏の午後などに、地面が温められて大気が不安定になってできる積雲がさらに巨大に発達したもので、積乱雲と呼ばれます。夕立などをもたらします。積乱雲の上部は、氷の粒(氷晶)からできています。時には、激しい雨、ひょう、雷などをもたらします。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)


3. 雪はなんで白いの?(山崎やすひろ・小二)

雪は、太陽からの光をとてもよく反射(はんしゃ)します。太陽の光は、いろんな色から成り立っていますが、雪はどの色の成分も同じように反射するので、全ての色の光が合わさると白に見えるのです。光ではなく、えの具の場合は、全ての色をまぜると黒になります。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)


2. 台風の目って、どんな目なの?やっぱり2つあるんですか?(鈴木よしのり・小一)

台風の目は1つです。まわりから集まった空気が、目のまわりを壁(かべ)のようになってまわりながら上昇(じょうしょう)して雲を発達(はったつ)させます。これが目の壁雲(かべぐも)です。目の中は風もおだやかで、雲もありません。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)


1. 雲はなんで落ちないの?(沼田あき・小一)

雲は、雲粒(くもつぶ)というとても小さな粒からできています。雲は上昇流(じょうしょうりゅう)の中に生じています。ですから、雲粒は落ちてきません。しかし、雲粒が集まって、大きくなって雨粒(あまつぶ)に成長(せいちょう)すると、雨となって落ちてきます。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)





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- 天気予報についての質問 -

2. 今のように、気象衛星が飛ぶ前、人々はどうやって天気を予想してたんですか?(天田和・小六)

天気予報の歴史をたどってみましょう。

--観察による天気予報--
今から400年以上前には、お天気に関する言い伝え(夕焼けが見えたら明日は晴れるなど)、人間の目による雲の観察などから天気を予報していました。

--天気図を使った天気予報--
1700年代に入って、温度計、気圧計などのお天気に関する数値を測る機械が発明されました。その後、1820年にはヨーロッパの観測値を地図に記入した地上の天気図が作られました。日本で天気予報が初めて発表されたのは、1884年6月1日でした。

1945年以降、世界各地で機械を取り付けた気球が上げられるようになり、高さ30kmくらいまでの温度や風を測ることができるようになりました。その観測値を使って、上空の天気図が作られるようになりました。この時代には、天気予報のお仕事をする予報官と呼ばれる人が、天気図を読みとり、知識と経験をもとにして天気予報をしていました。

--コンピュータを使った天気予報--
1960年代になると、コンピュータを使って天気予報を行うようになりました。明日や1週間後のお天気が、地上や上空の観測値を使って計算されるようになりました。その計算結果から作られた天気図を使って予報官が天気予報を行うようになりました。

--衛星の登場--
1977年日本で初めての気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられ、宇宙から雲の様子を撮影した画像を手に入れることができるようになりました。この画像は、テレビで毎日みることが出来ますね。今では、コンピュータを使った計算に、地上と上空の観測値だけでなく、衛星画像の雲の動きから計算された風の情報も使われています。

これからも、いろいろな衛星からいろいろな観測値が測られる予定です。これらの観測値がコンピュータを使った天気予報に利用され、もっと良い予報ができるように開発が行われています。
((財)地球温暖化研究開発センター 福田和代先生)

1. 自分であしたの天気予報をしたいのですが、どんなことを観察すればよいですか?(内田美穂・小四)

天気を予報するためには、身の回りの観測だけでは不十分です。ただ、中緯度では偏西風の影響で、大体西から東に天気の様子が移動します。ですから、西の空に注意すれば数時間さきの天気を予想できることが多いといえます。天気に興味があったら、天気図や、衛星写真を調べることをおすすめします。
((財)地球温暖化研究開発センター長 近藤洋輝先生)


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