■こどもエコクラブ「どんぐりの木」

こどもエコクラブ「どんぐりの木」氷山ふれあいセンター
での 花植えに参加して

                  PTPLボランティアスタッフ遠藤 和子

11月26日(土)、青梅市の永山ふれあいセンターで、パンジーの花植えが行われました。この日は、部活で参加出来ない中学生の分まで小学生と保育園年長さんが頑張り、170株ほどのパンジーを植えました。

 まず、建物の周りに植えられた花を見回り、枯れているものを取り除きすっきりとさせた後、いよいよ花植えの準備に着手。雑草や地中に残っている根っこを引き抜き、土を柔らかくしたあと腐葉土を入れてていねいにかき混ぜる作業が終わると、子どもたちはデザインの相談です。サポーターの斉藤さんの助言もあってハートの形に決定、次に一つ一つをポットからていねいに出し、白、黄、赤、橙、紫・・・・・・配色を考えながら配置して土に植え、たっぷりお水をあげて仕事完了です。少し離れて眺めると5色できれいに彩られたハートがくっきり、素敵な花壇になっています。道具の片付けが終わって裏山で少しお楽しみ・・・。子どもたちが栗の実や松ぼっくり拾いに熱中しているうちに終了の時間になりました。

 この後、何人かで青梅市立第五小学校へ、11月3日のHANDinHANDで植樹されたウメの木と桑の木のそばにパンジーを植えました。すべてが終わる頃には日もとっぷり暮れていました。

11月も下旬の少し寒い時期ではありましたが、晴天の穏やかな日和に恵まれた上、「今日はやったなあ」という思いが湧き上がってくる一日になりました。その時お土産にいただいたパンジーが、我が家のベランダで今咲き誇っています。

 今回の参加で印象に残ったのは、子どもたちが本当に楽しそうに花を植えていたことです。身体よりも大きいかというスコップに乗るようにして土堀りをしたり、なかなか抜けない根っこに尻餅をつきながら奮闘したり、「ここのハートは何色にする?」と相談しあったり・・・。「今日は忙しかったなあ」と言いながらもニコニコ顔の年長組さくらちゃんの表情、お土産の花を選ぶみんなの真剣かつうれしそうな様子、「お母さん楽しみにしているんだよ」というささやき、その一つ一つから子どもたちの満ち足りた気持ちが伝わってきました。「子どものアイディアを大事にする」、「小さな子にはむずかしいかなと思われることもやりたがればちょっとやらせてみて、やる気をそがない」「子どもが周りの木や花、生き物に気をとられても興味をもったことに共感する」等々、随所に見られる大人の配慮が子どもたちの意欲や満足感につながっているのだと思いました。

  今日一日を通して、「子どもたちが花や木を育て、世話をしながら自然への理解を深めていく、主役は子ども、大人はサポート役」というHANDinHANDの理念が十分いかされている、こどもエコクラブ「どんぐりの木」の活動だと実感しました。もう一つ感心したこと、それは、お兄ちゃんから妹へ、そしてまたその妹へときょうだいの中で活動が引き継がれていることです。人数の拡がりと上の子から下の子へというつながり、この二つがこれからの活動を充実させ、発展させていくと強く感じた一日でもありました。
 
 

 

”氷山ふれあいセンター”にて花植えスタート

大きなスコップで土をやわらかくしています。
配色を決めて、実際に花壇に花を配置してみます

11月3日に植えた桑の木