■学校と地域を結ぶ HAND in HAND 「緑の完成式」             品川小学校

台風17号接近中という不穏な空模様の中、子どもたちの願いがかない、雨も上がり予定通り品川小学校におけるHAND IN HAND「緑の完成式」が執り行われました。

品川小学校では、3年前から総合学習としてHAND in HANDに取り組んできました。木村尚三郎先生のエッセイ「木を植えよう」を4年生の国語で学んだり、また新馬場駅前に地域の人たちと4年生が担う「緑化隊」が一緒になって花壇を作り世話をしてきました。さらに、ポスターやチラシを作り、ゴミのポイ捨て禁止を訴えたり、花壇の新聞をつくり町の伝言板に掲示したりと、多方面から独自のHinHを展開してきました。この春には、品川区の善行賞も受賞しました。

今日はそんな品川小学校において、子たちがもっと自然に親しむようにと、親父会の手がけた「さわやかグリーンロード」や「屋上庭園」の完成式が全校生徒参加のもと催されました。
「さわやかグリーンロード」とは、学校敷地裏の土手にある自然を観察するための小道。
屋上庭園は、屋上緑化による芝生、花壇、プランターがならび、生徒達が植物の育成を体験できる場となっている。

完成式典では、緑化隊8グループによる活動報告が行われました。模造紙に書かれた巨大報告書をかかげ、大きな声で各グループが活動報告を行いました。絵を使い下級生にもわかりやすい、工夫された報告が行われました。

続いて、「さわやかグリーンロード」において、今村校長先生はじめ学校関係者と緑化隊代表により天候の悪化を懸念して事前に植樹しておいたクヌギに土をかけました。この様子は、体育館にいる他の生徒達に巨大スクリーンを通じて生中継されました。

最後に、鼓笛隊の伴奏に合わせ、自ら志願して駆けつけてくださった二期会の池田直樹副理事長と生徒全員がHAND IN HANDのテーマソング「地球(ほし)にかえろう」を合唱してセレモニーは終了しました。

その後、生徒と先生達は、「さわやかグリーンロード」の歩き初めをして本日のプログラムは無事に終了いたしました。

今村校長先生の挨拶の中で印象に残った言葉を皆さんに紹介したいと思います。
「さあ、子どもたちの手で、町の人やお父さんお母さんの手で、そして応援してくださった皆さんの手で作った品小緑の庭、育てるのは私たちです。美しい緑で、美しい心を、自分たちで育てていきましょう。」

私たちが伝えたいHAND in HANDの心がここ品川小学校には着実に根付き、成長を続けています。
どんよりと曇った空にもかかわらず、私達の心は秋晴れのようなすがすがしさで満たされました。

体育館における緑の完成式
緑化隊が一番に歩き初めをして、事前に植樹していたクヌギに土をかけました
 
屋上庭園 緑のグリーンロード