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ボリジ Boragee
Brago officinalis |
桐原春子さんのご自宅で撮影した映像です。
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特徴
ムラサキ科の一年草です。50cmから1m程に生長し、青い五弁花以外は全草細かい毛で覆われていて、さわるとチクチクします。卵形の葉や水分たっぷりの茎はつぶすとキューリのようなさわやかな香りがします。花はつぼみの時はピンクがかっていますが、開ききると冴えた青となり黒い雄しべが飛び出しています。花もつぼみも下を向いたようにうつむいて咲きます。白花もあります。
分布と名前
ボリジの原産地は地中海沿岸地方です。日のあたる風通しの良い場所で水捌けのよい場所を好みます。Boragoの語源は諸説ありますが、19世紀に活躍したヘンスローは、ケルト語のbarrach(勇気ある人のことで、この勇気とは苦難にあっても恐れず不安を押さえることのできる勇気のこと)からの言葉としています。
別名はまるで星のような形の花ですのでスター・フラワーともいい、和名は瑠璃色の花が咲くチシャということでルリヂシャ、学名の属名をそのまま付けたボラゴソウとも言います。種小名のofficinalisは「薬用の」という意味です。
歴史と伝承

種小名がofficinalisと付けられている通り、このハーブは昔から薬として重宝されてきました。心の憂さを晴らし気分を引き立てるハーブとして重宝されていたのです。花の汁にレモン汁を入れ甘みをつけてコーディアルという飲み物にしたり、花を砂糖漬けにしてそのまま食べて元気をつけたりしました。
16世紀に活躍したイギリスのハーバリスト、ジョン・ジェラードも「ボリジの花のシロップは心を慰め憂鬱を晴らし、取り乱した、あるいは気の狂った人を落ち着かせる」と述べています。
またその美しい青い花はイギリスのテュダー朝やステュアート朝では、刺繍の模様に好まれよく使用されました。
薬効
種子にはガンマ・リノール酸を豊富に含み、オイルは血圧を下げて体の内分泌系を整える作用があるといわれます。利尿作用、抗鬱作用などがあります。
ボリジの注意点は少量ですがアルカロイド系のピロリジンが含まれますので、食べ過ぎは要注意。また習慣的にたべる事は進められません。これはコンフリーやコルツフットにも含まれる成分です。コンフリーはかつてジュースにしたりしたものでしたが現在では肝臓障害や肝癌の原因になるものとして常食しないほうが良いといわれています。そんな意味からボリジも要注意です。
栽培

実生で育ったボリジ |
日当たりよく水捌けの良い多少湿った場所を好みます。肥料が多いとそれに応じて大きく育ちます。種が大きいため植えたい場所に直接に蒔いても、十分に生長します。
一度育てて種子が完熟の状態でこぼれ種で落ちると、実生となって自然に発芽します。秋のうちに花が咲く場合もありますし、寒さにはわりと強く冬越ししてから翌年の春に花が咲き始めることもあります。 |
楽しみ方
黒い雄しべの部分を取り去った青い花に、卵の白身を筆で塗り付け、グラニュー糖をまぶしたボリジの砂糖菓子はケーキの飾りの他に、そのままたべる事もできます。葉は乾燥または生のまま熱湯をそそぎティーとして飲みます。柔らかな葉は野菜として使う事もあります。イギリスではピムズというお酒やワインを用いた飲み物などにボリジを加えてそのさわやかな風味を楽しみます。酸性のものに入れると青い花はピンクに変わります。
薬効のところでお話しましたが、ボリジは成分の問題から習慣的に用いない方が良いと思います。
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