レモングラス Lemongrass
Cymbopogon citratus
名前と特徴
いね科キンボポゴン(オガルカヤ)属の植物で学名のキンボCymboはkymboのことで舟の意味です。ポゴンpogonはひげを意味し二つ合わせて「舟形で毛が多い事」を表しています。これは花の外側の部分に穎という葉のようなものがありそれが船形で、芒と呼ばれる針状の突起をひげにみたててそれが多いことを表しています。
1〜1.5m程に成長する寒さには弱い多年草です。基部の部分は膨らみがあり、葉は茎を抱えるようにして途中から先に伸びています。下部分は少し革質です。
花は円錐状の花序で無柄の両性花と有柄の雄性花が小さな穂のようになります。種子はできません。英名レモングラス(Lemon Grass)で和名はレモンソウとかレモンガヤといいます。
分布
熱帯地区で広く栽培されています。原産地ははっきりしていませんが、インドといわれています。しかし1666年の頃にポルトガル人によりインドにもたらされたという説もあります。
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軒下でそのまま管理8月の鉢植え。
肥料を与え日のあたる場所に
置いたらもっと大きくなるはず。
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レモングラスは根元の部分が
膨らんでいる |
歴史と伝承
日本には1914年(大正3年)に温室で育てたものが最初といわれます。イギリスには1786年リチャード・バンクス卿によってもたらされました。
薬効と楽しみ方
葉と茎と精油が利用されます。
精油の主成分はシトラール(70〜 80%含まれる)の他にゲラニオール、カンフェン、リモネンなど。シトラールはレモンの外皮の香りのような香りでゲラニオールはバラの香りです。
細菌感染や真菌感染に効果がある他に鎮痙や発汗作用があるために、風邪のひきはじめなどにハーブ・ティーにして飲んだり、外用として水虫や疥癬に使用されます。
精油は香水の材料となります。
収穫は根元から刈り取るか、ねじってからひっぱります。まだ温度が高いとやがて縁の部分から芽がでてきます。茎の部分を切り取り使ってもかまいません。この方法ですと確実に芽がでてきます。
レモングラスは東南アジアの料理に使われる事が多く、タイやバリの市場に行くと根元の部分と茎の部分合わせて30cmほどのものが束ねられたものや、ドライを粉にしたものが並べられています。料理に使うのは根元10cm程の部分で包丁でたたいて香りを出してから内臓を出した魚の腹に入れて蒸したり、スープに入れて香り付けにします。これらの料理はレモングラスを食べるわけではなく香り付けですので、この堅い茎は斜めにスライスして長さを6cm程にしておくと、まちがえて食べる事がなく便利です。レモングラスを使った料理といえばタイのトムヤムクンが知られています。他にお酒の香り付けもできます。
他の使用方法はお風呂に入れたり、リースなどのクラフト作りです。またレモンの香りのさわやかなポプリの材料になりますし、染色は媒染材を使うとアース・カラーがでます。
育て方
日当たりと水はけの良い場所、高温多湿を好みます。暑さはものともしませんが寒さには弱いハーブですので7度以下になるようでしたら室内管理しましょう。10月の下旬頃に茎を15cm程残して切り、堀りあげて鉢に植え込むと良いでしょう。
但しもっと寒くなる地方でも腐葉土をマルチングしたり黒ビニールをかけて冬越しする方もいます。千葉県松戸の私の庭では11月末の頃、鉢植えを軒下に移動します。ちなみに最低気温は2月にマイナス6〜7度Cになります。地植えのものは春に芽が出るもののダメージが相当ある状態です。
繁殖は春の株分けによります。
レモングラスは夏に水と肥料を十分与えると見違える程元気に大きく育ちます。
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