アロエ・ヴェラ Aloe vera
Aloevera


名前・特徴
ユリ科の多年草です。学名のAloeはalloehというアラビア語に由来するギリシア名です。苦みのあるという意味ですが、このハーブの特徴を良く表しています。veraはverusを意味し、本家の、正統の、純正のなどの意味があります。和名はアロエですが、日本ではこの種類ではない、キダチアロエが一般に流通しています。和名は他にもロエとかロカイとも呼ばれました。英名はAloeveraの他にCuracao AloeとかBarbados Aloeとも呼ばれます。

アロエ・ヴェラの特徴は、キダチアロエのように木のように茎が立っていかないことです。葉は大変肉厚です。若いものはクリーム色の縦長の斑点が入っていて薄緑色ですが、やがて斑点も目立たなくなり、全体が灰緑色となります。葉は一枚が60cm以上にも生長しますので大変迫力があります。葉の縁にはとげがあり、葉の先が尖っているのも特徴です。葉の表皮をはぐと中には透明なゼラチン状態の部分があります。花は夏の頃に花茎が伸びて黄色の花を穂状花序につけますが不稔性です。子株ができますのでその子株で殖やします。



原産地と栽培
南アフリカの原産です。世界のいたるところで観賞用又は民間療法の植物として、栽培されています。アロエ属は325種ほどあり、その中でヴェラ種は薬効の点からも貴ばれ、古代ギリシア時代からずっと使われてきた種類の一つです。商業的に栽培されているのはアフリカやカリブ海諸島です。


心配しながらも冬も
鉢植えのまま軒下で管理の
アロエ・ヴェラ。

肉厚の葉は長さが
60cm以上にもなる。。



薬効と楽しみ方
成分にはアントラキノン、アントラキノン配糖体、樹脂、ポリサッカライド、グレコマンナン、ステロイド、酵素などが含まれます。アロエ・ヴェラは葉を利用しますが、中心から次々と新しい芽が出てきますので、外側から葉を一枚ずつむしりとって使うと良いでしょう。

使い方は葉の表面の部分と中身のジェルの部分にわかれます。葉に傷を付けると液が出ますが、それを燥したものが大変苦い下剤となります。この下剤は効きすぎるために、痔疾の方や過敏性腸症候群の方、妊娠中の方は用いないで下さい。その他の方も医者に相談下さい。

中身のジェル部分は苦みがないために、現在様々な食べ方が広まっています。アイスクリームやヨーグルトやゼリーに入れたり、お刺身のようにして食べたり、サラダに散らしたり。ジェルをそのまま日焼け止めのクリームに使ったり、火傷や日焼けに塗り付けたり、水虫など真菌感染症などにも使用されます。

私も以前アイロンで火傷した時、水と氷で冷やした後、アロエの葉を火傷の場所より少し大きく切り、片方だけ表皮をはいで、患部にパップしたことがありました。ジェル状でなくなったら新しいものにかえて、きれいに直りました。軽いものでしたらこの方法とラヴェンダーのエッセンシャル・オイルをつける方法を我が家では選びます。
アロエ・ジェルは化粧品会社のローションやクリームやシャンプーなどにも使用されています。自分で育てたものを使うことが出来るなんて嬉しいですね。食べ物や美容などのために使いたい方のために、今ではスーパーの野菜売り場に葉が一本ずつ売られています。アロエは姿が独特ですので、鉢植えにして飾りとして楽しむのもおすすめです。


育て方
日当たり良いか少し日陰の、水はけの良い場所を好みます。鉢植えで育て、土は堆肥と砂を2:1でミックスしたものが良いでしょう。寒さには弱く5度Cくらいが限度ですので鉢植えで管理すると冬の扱いが楽です。なお我が家のように長年育てていると、マイナスの日が年に何回かあっても、軒下でなんとか元気に冬越しできることもあります。実情は大きくなり過ぎて室内では邪魔になってしまったということですが、元気でいてくれてほっとしています。写真は1月13日の状態のものです。


参考文献
■『ハーブ大百科』 デニ・バウン著 1997年 誠文堂新光社
■『原色牧野和漢薬草大圖鑑』 1988年 北隆館
■『桐原春子のエンジョイ・ハーブ』 2001年 誠文堂新光社

写真・文

桐原春子(ハーブ研究家)

桐原春子オリジナルホームページ
http://www.geocities.jp/haru87herb/

桐原春子さんのビデオはPLANT A TREE〜SHOPPINGでお買い求めいただくことができます。

1.セージ 2.ラヴェンダー 3.ミント 4.センティッド・ゼラニウム
5.ローズマリー 6.アカンサス 7.ハウスリーク 8.コモン・タイム
9.アポセカリズ・ローズ 10.ボリジ 11.ライム 12.ジャパニーズ
ハニーサックル
13.コーンフラワー 14.レモングラス 15.ホップ 16.マートル
17.カルダモン 18.ナスタチウム 19.キャロブ 20.スイート・バジル
21.セイクリッド・ボー・ツリー 22.デージー 23.アロエ・ヴェラ 24.チャーヴィル
25.カレー・リーフ 26.イランイラン 27.アガヴェ 28.サントリナ