Ylang-Ylang イランイラン
Cananga odorata


名前
別名はパフューム・ツリーです。



特徴
バンレイシ科の常緑の木で25m程に生長します。葉は楕円形で周りがさざ波形、先がとがって互生しています。9月になると小枝の先に先がとがった緑色の球形のつぼみがつき、下をむきかげんになりながら、少しずつ大きくなり、花柄も伸ばします。つぼみが7mmくらいになると、3枚のがく片が開き、中から6枚の花弁があらわれ、それらが少しずつ生長しやがて花弁は緑から黄色がかってきます。その時すでに香りますが、オレンジがかるとうっとりとするような甘い芳香を漂わせ、午後には散ってしまいます。イランイランの花は夜香るといわれていますが、我が家の鉢植えの花は日中に最高に香りました。花弁の長さは散る直前に8cmで花柄が4cmでした。花後には楕円形の果実が実ります。耐寒性はありませんので、5度C以下にはならないように注意します。



原産地と栽培と歴史
インド、インドネシア、ビルマに自生していますが、栽培地はレユニオン、インドネシア、マダガスカル、フィリピン、コモロ島です。素晴らしい香りを楽しむために、リネン類の香り付けに使ったり、身に付けたり、精油を抽出するために栽培されています。私は毎年インドネシアのバリ島に出かけますが、バリではイランイランは神に捧げる大切な花。民家の庭や寺院の庭には大小様々に生長したものが、花を咲かせていましたし、。市場に行くとそのための花として他の花と並んで売られていました。祈りの後に耳に挟む人もいます。
うれしいことに近ごろ日本でも苗を購入出来るようになりました。通信販売で購入できます。開花サイズで一本3000円程です。(例・改良園通信販売部 T−048−296−1174・注文締切り10月31日)


薬効と楽しみ方
鎮静、緊張緩和、殺菌、解熱作用があり、血圧降下の作用もあるともいわれています。催淫剤としても使われます。
花を身に付けたり、ポプリに使ったり、お風呂に入れたり、精油を使用したりします。精油は香水の材料や化粧品としても使われます。ココナツ油と混ぜて、調髪用のオイルも作られます。アロマセラピーの治療としては感染症や頻脈、精神的な障害に使われます。


育て方
日当たりと水はけの良い、湿った肥沃な土壌を好みます。耐寒性がありませんので、鉢植えにして霜が降りる前に室内の窓辺にとりこみます。
春になったら外に出しますが、おそ霜に注意。じっくりと効く固形の肥料を鉢の周りに埋め込み、乾いたらたっぷりの水を与えます。
繁殖は種子をまくか挿し木によります。



参考文献
■『ハーブ大百科』 デニ・バウン著 1997年 誠文堂新光社
■『ハーブの写真図鑑』 レスリー・ブラムネス著 1995年 日本ヴォーグ社

写真・文

桐原春子(ハーブ研究家)

桐原春子オリジナルホームページ
http://www.geocities.jp/haru87herb/

桐原春子さんのビデオはPLANT A TREE〜SHOPPINGでお買い求めいただくことができます。

1.セージ 2.ラヴェンダー 3.ミント 4.センティッド・ゼラニウム
5.ローズマリー 6.アカンサス 7.ハウスリーク 8.コモン・タイム
9.アポセカリズ・ローズ 10.ボリジ 11.ライム 12.ジャパニーズ
ハニーサックル
13.コーンフラワー 14.レモングラス 15.ホップ 16.マートル
17.カルダモン 18.ナスタチウム 19.キャロブ 20.スイート・バジル
21.セイクリッド・ボー・ツリー 22.デージー 23.アロエ・ヴェラ 24.チャーヴィル
25.カレー・リーフ 26.イランイラン 27.アガヴェ 28.サントリナ