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ハウスリーク Houseleek
Sempervivum tectorum
分布と名前と歴史
ハウスリークはヨーロッパ、アフリカ北部、 アジア西部に分布する40種類の多肉質の植物の一つで、クモノスバンダイソウ属、ベンケイソウ科の多年生の植物です。
属名はラテン語の「Semper」(常に)と、vivus「生きている」から由来し、種名のtectorumは「of the roofs」を意味し、このハーブが屋根や壁に生えてきたことに由来する命名です。
英名のHouse Leekは、アングロサクソン語のLeac(=a plant・植物)から由来します。
このハーブの名前は国によっても違いがありますが、ドイツではDonnersbart(thunder's beard),オランダではかつてDonderbloem(thunder flower)、イギリスではthunder beard)という人もいる…という具合に、雷に関係しています。
それはこのハーブが屋根に生えたら、落雷や火災、魔物、熱病などの難から逃れることができるという言い伝えがあったからです。
このハーブの歴史で必ずでてくるのが神聖ローマ帝国初代の皇帝シャルル・マーニュが定めた法令です。それはハウスリークを家の屋根に植えるように、臣民におふれを出したことです。
落雷、火事、戦争、疫病、飢餓から身をまもるものとしてのハウスリークの存在はその時以来めんめんと続いているようです。
特徴
塩気がある酸性の植物です。
大きさは直径10cm程で美しいロゼット状になっています。
葉の一枚一枚は肉厚で先端がトゲのような状態になっていて、夏になると花茎が伸びて先端に房状になって花が咲き全体で30cm程の高さになります。
中心の大きなロゼットは花が咲いたら枯れますが、周りに子供ができますのでそれがまた大きくなります。
ハウスリークは緑色の葉で先端の部分が少し赤紫茶のような色になっている、コモン・ハウスリークの他に、“Royal Ruby”や“Red Flush”など、多くの栽培変種や交配種があります。
薬効
利尿、冷却作用があり、収斂性もあります。
薬用としては外用薬としてウオノメ、イボ、ヤケド、刺傷、日焼けなどに使い、内用としては、皮膚疾患、帯状疱疹、内痔核などに使われます。内用の場合量が過ぎると嘔吐や下痢となるために注意が必要です。
栽培
ハウスリークは手入れをしなくてもよいといわれるほどの植物です。水がなくてもほとんど大丈夫です。ローマ時代のように瓦のところに植え付けても良いし、水はけのよい土を入れたコンテナに色や形を考えながら、絵画のように植え込むのも楽しいことでしょう。
繁殖は春の種蒔きか、株分けによります。
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