◆ 3月6日(火)は啓蟄(けいちつ)。3月6日(火)から3月20日(火)までが啓蟄の節気です。冬のあいだ土の中で冬ごもりしていた虫が、暖かくなり穴を啓(ひら)いて地上へ這い出してくるところから啓蟄と呼ばれます。(「蟄」は「ちゅう」の慣用読みで、虫などが土中にかくれている意味。)
*二十四節気、七十二候より啓蟄の節気を説明しましょう。初侯(第七候・3月6日から3月10日)は、土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開け広げて出てくる時季。次候(第八候・3月11日から3月15日)は、ようやく春らしくなって桃の花が咲き始める時季。末候(第九候・3月16日から3月20日)は、成長した菜虫(青虫)が羽化して紋白蝶になる時季です。七十二項は、季節が5日間毎に細分化され、明快に自然の様子を知ることができます。何度もいっている通り、二十四節気も七十二候も中国で考案されたもので紀元前から使われていたというから、驚きです。(ここで説明している七十二候は、中国伝来の七十二候を日本で改訂したものです。)
*この時季の雷は、寒冷前線が通過する際、前線の付近に積乱雲が発達して起きます。春の雷はそれほど大きくありませんが、古人は「梅の花が下向きに咲く年は雷が多い」などと恐れていました。
*立春を過ぎて発生する雷を春雷といい、立春後、はじめての雷を「初雷」といいます。雷は季節を通して発生しますが、夏に多い気象現象なので、季語としては夏になっています。春の雷は夏のような激しさはありません。
*土中で冬眠していた昆虫類が穴を出ることで、この頃鳴る雷を「虫出しの雷」と呼び、この時期は、哺乳類や爬虫類、両棲類も冬眠から覚めて出てきますので「熊穴を出る」「蛇穴を出ず」といった季語も生んでいます。
*水温む(みずぬるむ)
寒さがゆるんで池や沼などの氷も解け、春の日ざしに水がようやく少しあたたまってきた感じをいいます。とても感覚的な季語ですが、池や沼などをよく見ると、いろいろな水草や藻が生えてきたり、水底に沈んでじっとしていた魚が動きはじめ、春の訪れが感じられるものです。毎日の生活の中で、水道水の温度が変わったな、と感じられるのもこの頃からでしょう。
*新聞の報道によると、今年の冬は「暖冬・少雪・早咲き」の冬であったとしています。
東京都心や大阪市など各地で過去最高の暖かさとなり、北海道から東北、北陸の雪国では記録的な少雪となりました。昨冬の「寒冬・豪雪」から一転、梅、桜、桃やタンポポの 早咲きやウグイスの初鳴きも記録的な早さとなっています。また、今年は異常気象にも驚かされます。冬の嵐が来たら、3月5日は春の嵐でした。
*旧暦では一足早く春を迎えていますが現行の新暦では3月より春です。
インターネットテレビ“ともいき”の「ともいき暦」は制作中ですがご覧いただけますので、季節の変化を現行の新暦に照らし合わせて楽しんで下さい。
*五節句(五節供)は明治の改暦の際、日付を旧暦のまま、新暦に据え置いたため、季節感にずれを生じさせています。3月3日は桃の節句、今年の新暦では4月19日です。 5月5日は端午の節句、今年は6月19日です。是非4月19日に桃の節句を、6月19日に端午の節句を味わって下さい。きっと季節とあった節句を楽しむことができるでしょう。
*「春光(しゅんこう)」
ようやく春の気配が地に充ち、日脚も日一日と長くなり、春は空と地中から、いち早く動き 始めます。このような春の有り様、春の景色を「春光」といいます。春が光り、匂い、人の心 をまったく文字通り春にします。「春光」は光と景が相まって、春を実感させる言葉といえます。
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「つちふる」という季語、中国の黄砂のことについては知っていましたが、黄砂が「つちふる」という季語として存在しているのを初めて知りました。モンゴルや中国北部で、強風のため吹き上げられた黄砂(こうさ)が空一面を覆い降ってくる現象です。空は一面、黄褐色になり、太陽はさえぎられ、上空の西風にのり、日本にまで運ばれてきます。日本への飛来は4月に多く、次いで3月と5月ということですが、被害というより、春の訪れを知らせるしるし、春の風物詩とも見られてます。
しかし、最近は九州、西日本での飛来の量も多くなっているため、被害についても多く語られるようになり、ハワイ諸島、アメリカ太平洋岸までも飛来しているという研究結果も報告されているようです。
同じ現象はアフリカの砂漠にもあって、砂塵はヨーロッパから大西洋までの広い範囲にまで行き渡ります。黄砂まじりの雨のことをヨーロッパでは「血の雨」とも呼んでいるようです。
*月を観察しましょう。
3月の月の満ち欠け、3月4日(日)は望、満月です。3月12日(月)は下弦。3月19日(月)は朔、新月です。3月26日は(月)は上弦。2月上旬号で次の満月3月4日(日)に願い事をしてみませんかと書きましたが、してみましたか?3月4日、東京では夜の10時頃、月は雲に隠れ見えませんでした。
*春の夜の大気中には水分が多く、空気は透明度が低くなり、物の形が秋や冬のようには、くっきりと見えません。月も大気中の水分や塵のために、輪郭が曖昧になり、滲んだように潤んで見えます。その代表格が朧月(おぼろづき)です。古来、秋の月のさやけさに対し、春の月は朧なるを賞でられています。
「季語について」では、季節毎の季語を解説しています。
3月の季語はコチラ。
◆“ぼくの木、わたしの木”
東京の目黒区にお住まいのあるお母さんからお便りをいただきました。2月下旬号の、「お孫さんと祖父との話」「ミモザアカシアの話」にとても心を動かされたようです。そのお母さんにも娘さん(中学2年)がいて、近くの公園に行って娘さんの“わたしの木”を一緒に捜そうと決めたそうです。娘さんは花の咲く木が大好きで特に赤い花が好きなようで一緒に捜すのをとても楽しみにしているようです。
結果は報告していだだけるということなので、メルマガにも記載させていただきます。皆さんもどうぞ“ぼくの木、わたしの木”を、息子さん、娘さんと決めて“ぼくの木、わたしの木”とコミュニケーションを取って下さい。いろいろなもの、ことが見えてきます。
◆NPO PTPLのホームページの表紙からご覧いただける”二十四節気”の解説のコーナーに新たに”七十二侯”、”雑節”、”節句”そして”国民の祝日”を記載しました。
あなたの日常の生活に役立てていただけたら幸せです。
二十四節気のコーナーを是非ご覧下さい。
◆雑感彼是
“「和魂漢才」から「和魂和才」へ”
「和魂漢才」とは、日本的精神(和魂)をもって、中国伝来の伝統文化、科学技術、学問などを取り入れ、日本化することの重要性を説いた言葉でしょう。前提として“中国かぶれ”ではなく、和魂を、しっかり持つことが大切だといっているのです。
中国から取り入れた、進んだ文化、科学技術、学問などを長い時間をかけて、あるものは切り捨て、あるものは残し、日本化するという過程を経て、日本の文化・文明は発展してきました。
それでは江戸末期、明治維新からの和魂洋才はどうだったのでしょうか。“西洋かぶれ”ではなく、和魂をしっかり持って、日本の精神と西洋の進んだ科学技術や学問を兼ね備えることはできたのでしょうか、日本化する現象は成功したのでしょうか。
そして第二次世界大戦敗戦からの和魂米才は、“アメリカかぶれ”ではなく、日本的精神をしっかりと持っていたのでしょうか。
21世紀に入ったいま、和魂を見失い、米魂米才に陥ってはいないでしょうか。日本化現象を忘れてはいないでしょうか。
これからも、日本的精神、日本的なるものをもって、外国の進んだ科学技術や学問を取り入れ、あるものは切り捨て、あるものは残しながら長い時間をかけて、日本化していく現象は続いていくことでしょう。
しかし、いまこそ、この世界的困難な時代に、その日本化してきた『もの』を集大成し、独創力、想像力、説得力、創造力に富んだ新しい「和魂和才」を世界に発進させ、世界に貢献したいものです。
私にとって発信させたいものとは、“ともいき”の思想なのです。 |
※雑感彼是のバックナンバーはホームページ内「メールマガジン」のコーナーにてご覧いただけます。また、皆様のご意見・ご感想を事務局までお寄せ下さい!
http://www.plantatree.gr.jp/magazine/index.html
勝田祥三の最新エッセイ
『”ともいき”という思想、”ともいき”という生活観』を掲載しました。
→是非お読みください。 |
□■読者のコーナー:
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このコーナーは、メールマガジン読者の皆様から寄せられたお便りを掲載させていただくコーナーです。いただいたお便りはスペースの都合上一部省略や言い換えをさせていただくことがあります。ご了承下さい。ホームページを見た感想、PTPLタイムズを読んだ感想、メルマガを読んだ感想、普段の生活の中でふと感じたこと、身の周りの様々な出来事、楽しかったこと、不思議なこと、何でもお寄せ下さい。
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東京都新宿区 HSさん
都会のマンション暮らしが長いので、季節の変化を実感することが少なく、NPO PTPLの二十四節気で、それを捕っています。特に七十二候、5日間ごとに書いてある言葉を読んでは散歩の時に小さな季節の動き、変化を見つけるように心懸けています。発見した時の楽しさは格別です。ウキウキしています。都会の便利さは保ちつつ、自然がいっぱいの都会に住んでみたいものです。
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東京都渋谷区 KKさん
久し振りに元気なおばあちゃん(私の母のおかあさんです)に会えました。田舎から一週間位の予定で東京にきました。お母さんの話によると、私の3月3日のひな祭りと高校生になるお祝いのために来てくれたそうです。私は、小さい時、身体が弱く丈夫に育つようにおばあちゃんは、いつも神さまにお願いをしていたということです。久し振りにおばあちゃんの膝の上で昔の話をきいてみたい。(重くておばあちゃん、イヤがるかも。)何故このようなお便りを書いたかというと、第2回のハンドインハンドで、おばあちゃんから柚子と柿の苗木をプレゼントしてもらい、近くの公園に友達と植樹をしたからです。(まだ実はなりません。)今年の第3回では何の木を植えるか相談したいと思っています。おばあちゃんは木のことについて、とてもよく知っています。第2回でハンドインハンドした近所の友達にもおばあちゃんを会わせたいな。私の自慢のおばあちゃんを。
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神奈川県横浜市 ZSさん
読みました。「ブータン王国に学ぶリーダーシップの形」。どうもありがとうございました。これからも知りたいことや見たいものがあったら、お便りします。よろしくお願いします。地球上にこのような国が存在しているんですね。
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東京都府中市 ZIさん
ブータンの国民総幸福のエッセイを読みました。「善いことをしない、悪いことをする」日本の拝金主義の亡者にも読んでもらいたいものです。ブータンの大使館は日本にあるのですか、わかったらお知らせ下さい。一度ブータンに行ってみたい。
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東京都八王子市 ASさん
木を植えたいのブログを毎週読んでいます。私も木を植えたいのようになりたい。まだ小学生ですが、ハンドインハンドをする子ども達を元気づけたいのです。第3回のハンドインハンド、友達と、何を、何処へ植えようか考えています。木を植えたいが植えた桑の木にしようかな。
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千葉県木更津市 KTさん
富士山ライブカメラにはいつもお世話になっています。雪で覆われた富士山をLサイズで見るのが大好きです。近所の子ども達に時々見せてあげるとみんな大喜びです。北斎、広重の富士山にも満喫させてもらっています。これからも種々の映像を見せてください。
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山梨県甲府市 STさん
北斎と広重の富士山の浮世絵、ステキです。特に「逸話あれこれ」は新鮮でした。文章をコピーして時々読んでいます。このように浮世絵を見るだけではなく作品の解説やら、資料が豊富で私の関心度をますます広げてくれます。ありがとう。
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東京都小平市 HIさん
自然の理解・・・<動物の行動と生態(2)−昆虫>
知られている昆虫類75万種類は生物種全体のほぼ半分になる。更に最近になって漸く熱帯雨林での研究が始まり、地上120mにもなる樹木の先端、枝先を観察するべく階段と廊下を張り巡らした研究ステーションが出来た。これは月や火星探検よりも遅れて始まった。この研究で花の咲いた枝先では、一度に網一杯の新しい昆虫が見つかるという。
一般に人気の高いカブトムシの成虫は楢や橡の樹脂を食料として立派な角を持つ雄が縄張り争いをする。雄自身の食料確保と、そこに集まってくる雌との配偶機会を得る為の戦いである。群がる他の虫には見向きもせずに雄のカブトムシ同士が相手を樹から投げ落とすのを映像で見た。そして雌の現れるのを待ち配偶機会を得る。これは勝者にとっては一夫多妻の社会になる。そして甲虫は両親共に子育てはしない。トンボの中で素晴らしい光景が見られる。ナツアカネのダンデム飛行といわれるもので、雌雄がしっかり一体となってツガイで飛行し一夫一妻の社会をつくる。一方カワトンボは自分の精子を生かすために既に雌に入っている他の雄の精子を入れ替える武器、道具を持っているという。結果的には多夫多妻になるのか? 同じトンボでもいろいろある。ミツバチやアリは集団で子育てをするが、食糧確保の面からはいろいろな植物、動物との共生がある。
私は小平市に本部のある「日本鳴く虫保存会」に所属してカンタン、マツムシ、スズムシを飼育して庭に放虫を繰り返し自然に帰すことを試みている。毎年秋の「鳴く虫コンクール」の目玉、鳴く虫の女王カンタン(鳴くのは勿論雄)は一定の範囲内では一度に一匹しか鳴かない縄張りがあるようだ。しかしカブトムシの様な争いは見かけない。カンタン流の配偶確保は果たしてあの音色の優劣だろうか。雄は交尾中に羽を広げた一点から蜜を出して雌は交尾中これを吸っている。一夫多妻か多夫多妻か詳細は不明。不完全変態で脱皮を繰り返して成虫になるが、小さな2、3令虫でも脱皮した自分の抜け殻を振り向きざまあっという間に食べてしまう。幼虫にとって蟻や蜘蛛は天敵(捕食者)で、蓬などのある草の生い茂った十分広い生息環境が必要なようだ。
食物確保の為の行動で変わったところでは、コスタリカに生息するメラニアの幼虫は、朝早く柑橘類のような葉にアルカロイドが分泌されない内に葉を丸く噛み切り、餌を確保する。これは対抗戦略としての進化の行動である。この様にそれぞれが淘汰と独自の進化を繰り返して生きている。虫達に親しみと興味を持って接してゆきたいと思う。
虫の息 虫の知らせに 虫の声
虫の生命(いのち)の 生き生きとして(2007 啓蟄に思う HI)
□■お知らせ(事務局便り)
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◆PTPL会員メールマガジンともいき便り第20号で誤字がありました。国民総幸福と書くところを、国民葬幸福と書いてしまいました。お許し下さい。誤字・脱字には充分注意しているのですが・・・・すみませんでした。
◆PTPL韓国支局長 村上賢一さん、映画出演。
平成13年1月26日、駅のホームから線路に転落した男性を助けようとして死亡した、韓国人、イ・スヒョンさんを描く、現在公開中の日本映画、「あなたを忘れない」にPTPL韓国支局長の村上賢一さんがご出演されています。村上さんは、イ・スヒョンさんの通っていた高麗大学の日本人教授という役柄で、日本語の講義シーンで「私は韓国と日本の間の悲しみを少しでも減らしたくてこの韓国に来て日本語を教えています・・・・。」という話をされます。それを教室の後ろでイ・スヒョンさんが聞くのですが、彼が日本語や日本に対する関心を持つようになった、ひとつの動機付けになるという重要なシーンです。「愛」、「犠牲の愛」というものを考えさせられる映画です。是非ご覧頂けたらと思います。これを機会に韓国と日本の交流がもっともっと盛んになり、ご近所付き合いがより盛んになることを祈っています。
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| 講義のシーンに出演中の村上さん |
監督から演技指導を受ける村上さん |
日本語の講義を受けるスヒョン(イ・テソン) |
※「あなたを忘れない」のホームページ、「撮影風景02〜大学で勉強するスヒョン」にて上記の写真が掲載中です。
◎ブータン王国の取材寄稿文についてのご意見、ご感想、ありがとうございました。機会があれば、皆さんの知人・友人にもお知らせ下さい。
◆初春も終わり、仲春です。今年は鳴沢村ファームも少雪。3月に入り、そろそろPTファームのオープンに向けて、いろいろと準備しなければなりません。来週にはスタッフとファームに行こうと計画しています。オープンは5月です。お待ちしております。それまでライブカメラでお楽しみ下さい。
◎このメールマガジンを皆さんのご友人、知人に転送していただければと思っています。“環境・自然・人間”について、“21世紀の人間の生活”について考える仲間、同志を増やしたいのです。よろしくお願いいたします。
◎事務局では、この度、会員制度の見直しを行いました。ホームページ内「会員募集のお知らせ」をご覧下さい。皆さんのご参加、ご協力を期待しております。
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