「富士山」逸話あれこれ

29. 富士山の山頂に史上はじめてたどりついたのは誰?

 

 登山が好きでなくとも、日本一の山・富士山に一度は登ってみたいと思う人は少なくないだろう。そんな富士山に史上はじめて登ったのはだれだろうか?
 9世紀には、漢詩人の都良香(みやこよしか)という人物が『富士山記』という書物を著し、富士山の火口についてくわしく書いている。ということは、9世紀には、すでにかなりの人が登っていたと推定される。
 一説には、富士山の初登頂はその200年以上前、初登頂者とされるのは、なんと聖徳太子だ。太子は598年に雲に乗って頂上までいったという。もっとも、これは伝説の類である。
 もう一人、一番乗りの候補としてあげられるのが、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)である。633年、役行者は伊豆大島に流されたとき、夜に海を越え、富士山に登ったという。
 これまた眉唾くさい話だが、役行者が山伏の元祖のような存在であり、山に通じていたことを考えれば、聖徳太子説よりは信憑性が高いかも。

(河出書房新社「雑学の日本地図300連発!」より)

 

 

 逸話25「富士山(1)―最高峰に託す日本人の思い 」の“伝説の登頂者と富士開山した末代聖人”を参照のこと。

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