「富士山」逸話あれこれ

31. なぜ、富士山のまわりには川がないの?

 

 赤穂浪士の討ち入りの合言葉でもあったように、「山」といえば「川」がつきもの。だが、なかにはそうでない山がある。日本一の山である富士山には、山腹を伝って流れる川がないのだ。せいぜい涸れ谷があるくらいで、川らしきものは、できてもすぐに消えてしまう。
 山頂に雪をいただいてる富士山の場合、雪解け水が川になってもよさそうなものだ。そうならないのは、富士山の表層が水を吸い取ってしまうためである。
 その水は、地下の伏流水となり、富士山周辺のいろいろな場所に流れ込む。それが富士五湖であったり、忍野八海(おしのはっかい)であったりする。
 とくに富士五湖のうち、本栖湖、精進湖、西湖の三湖は、川とつながっていないために、富士山の雪解け水の影響を受けやすい。雪解け水が多いときには、湖底から大量の水が湧きだし、湖の水位が急上昇するのだ。

(河出書房新社「雑学の日本地図300連発!」より)

 

 

 逸話20「富士山に地図の上では川がないわけ 」を参照のこと。

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