| 6. 富士山はいつできた山? |
長い歴史を見守ってきた富士山。数々の文献にその名が刻まれているが、一体富士山はいつ頃できた山なのだろうか。ここでは、富士山そのものの歴史に迫ってみたい。
富士山の土台となっているのは、数百年前にすでに存在していた小御岳(こみたけ)火山と愛鷹山(あしたかやま)である。
この2つの火山は、現在の富士山の5合目程度の高さしかなかったと思われる。今からおよそ70万年前に火山活動を活発化させ、大小の噴火を繰り返した。それらの噴火によって、地上に吹き出たマグマが冷えて固まり、高さを増していったと考えられている。
そして、10万年前後、本格的な大噴火を古富士が開始、一気に高さが増したと見られている。
関東ローム層に堆積した火山灰は、この時繰り返された富士山の噴火による降灰だと推定されている。
そして約1万年前に巨大噴火が始まり、それ以後噴火は2000年もの間続いた。この2000年の間に、さらに大量の灰と溶岩を吐き出し続けたことで、現在の3700メートル前後まで標高をあげたと見られる。
頂上付近から流れ出した溶岩は、駿河湾方面、河口湖方面を中心に、八方へほぼ均一に下がり続け、現在の均整のとれた美しい形になった。
現在、300年近く噴火が起きていない富士山だが、今度噴火が起きれば、標高を増すのではなく、8合目より上の部分がすべて吹き飛ぶ大噴火となるのではないかと、火山学の専門家は指摘している。
(株式会社彩図社「富士山」99の謎より)
