| 7. 高さを表す「合目」の由来は? |
富士山の高さを表すときには、「○合目」という言い方が使われる。他の山ではあまり聞かれないこの「○合目」という言い方、一体どのようにして生まれたものなのだろうか?ヒントは、富士山本宮浅間大社の言い伝えにあった。
1.富士山は枡に入れた米を逆さまにして、開けた時にできる山盛りの形に似ていることから、一里を一合とした。
2.梵語(ボンゴ)の『劫(コウ)』が『合』に変化した。つまり、富士登山の苦しさを人生の苦難にたとえて生きることの困難さを劫数「合目」で表した。
3.富士山の祭神はコノハナサクヤヒメという女神であることから、母親の胎内の胎生十ヶ月を十に分けた。
4.山頂のことをお鉢と言い、仏教用語でも備えの米をお鉢料と呼ぶため、米にたとえた。
5.富士山は水の豊かな山なので、洪水の水量をたとえるのに用いる『何号何勺』という表記をそのまま使用した。
これらが「○合目」のできた説と言われている。一説によると、この「○合目」というのは、昔の修行僧が人生の段階を記したものではないかと伝えられている。人の物の見方は、子どもの時には純粋でゆっくり見ることができるが、大人になるに連れてせわしく、ゆっくり見ることができなくなる。しかし、人生も晩年に入ると再び落ち着きを取り戻し、じっくりと物を見ることができるというのだ。
ちなみに、富士山の1合目から10合目までをメートルに換算すると、おおよそ下記のようになる。
10合目・・・3570m~3776m
9合目・・・3350m~3570m
8合目・・・2750m~3350m
7合目・・・2450m~2750m
6合目・・・2305m~2450m
5合目・・・2045m~2305m
4合目・・・1786m~2045m
3合目・・・1596m~1786m
2合目・・・1405m~1596m
1合目・・・ 0m~1405m
(株式会社彩図社「富士山」99の謎より)
