「富士山」逸話あれこれ

9. 8合目から上は神社の境内!?                                               

 

 神社とは通常、境内と俗界の境界を示す鳥居が入り口に建てられていて、社殿まで真っ直ぐに参道が通じている作りとなっているもの、参道付近には、身を清めるための手水舎(手洗所)が設けられている。ところが、この通常あるべき神社とは大きく異なる境内がある。それが、富士山の8合目以上。富士山の8合目より上は、富士宮の富士山本宮浅間大社の境内と指定されているのだ。頂上には本殿はあるがご神体はない。富士山そのものがご神体というわけだ。

 都会にある神社にも、林や森をその敷地内に持つところは多い。神社はその敷地に「鎮守の森」と呼ばれる森林があるのが、一般的であった。その社の中にはご神木があり、他の木とは区別し、ご神木には注連縄(しめなわ)が施される。それは結界であって、邪悪な者たちを近づけさせない力をもたらしている。富士山の8合目にも鳥居が建てられていて、結界が張られている。

(株式会社彩図社「富士山」99の謎より)

 

 

 

 逸話3「富士山は誰のもの?」を参照のこと。

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