12月はクリスマス。イエス様の誕生日(たんじょうび)ですね。家々の窓辺(まどべ)や玄関に、クリスマスツリーやリースがすてきにかざられています。庭の木には、豆電球がチカチカキラキラ。おかげで、夜の散歩もなかなか楽しいですよ。ちょっと寒いけど。
 クリスマスにはおくりもの、ですよね。私が一番おぼえているおくりものは、3才のとき、父が買ってくれた「ミルクのみ人形」とおじいちゃん手づくりの「ベッド」です。朝起きたら、枕元(まくらもと)に姉とおそろいで、二つずつちゃんとおいてありました。もううれしくて、うれしくて。そのお人形は、青い目と長い金色の髪(かみ)がみりょく的で、ミルクをのませるとおしっこもするんです。今も私の宝物。でもね、私、金髪(きんぱつ)を短く切っちゃったんです。またのびると思って。ほんとに、お人形さん、ごめんなさい。

 みなさんは、クリスマスに、だれからどんなおくりものをもらうのかな。そして、だれにどんなおくりものをするのでしょう。
 私は母に「花のさく庭」をおくりたいと思っています。その庭は駐車場(ちゅうしゃじょう)の後ろにあるので、車のかげにかくれて見えないし、陽もあたりません。一辺が大人の六歩分ぐらいの小さな正方形で、周囲にビワと寒つばき、きんもくせいの木が植えてあります。いつも雑草だらけのその庭をみて、母は「なんとかしたいわね」といいつつ、今だになにもしていません。
花いじりが好きな母ですが、腰(こし)が痛いので庭仕事は年々おっくうになっているようです。そこで私が、母へのクリスマスプレゼントとして、さびしい庭を花咲く庭に変身させてみよう!と思ったわけです。といっても、今は冬。まずは、クリスマスが近づいたあたたかな日に、雑草をぬいて、土をほりおこし腐葉土(ふようど)をまぜる予定です。園芸店で日陰(ひかげ)でも咲く花を教えてもらいました。その名も「クリスマスローズ」。苗をきれいにラッピングしてプレゼントしたいと思っています。春まきの種ももうじき入るそうなので、日陰で咲く花の種もおくろうかな。母といっしょに、クリスマスローズの苗を植え、春、種まきをして、花がさくのをのんびりまつ…まさに、長期的に楽しめるおくりものでしょ。
ところで私、ふと思ったんですけど、我が家の小さな庭は地球の表面の一部ですよね。そこに花を咲かせるってことは、母へのおくりものであると同時に、地球へのおくりものでもあるんじゃないかなって。ね、みんなは、どう思う?