新しい年になりましたね。初もうでには、いきましたか。なんでも、その年の干支(えと)に基づいて縁起のいい方角が決められ、それを恵方(えほう)というのだそうです。ちなみに、今年は南南東。恵方にある神社にお参りすると福をいただけるんですって。そこで、私たち家族も福をもとめて、恵方にある神社にお参りに行ってきました。
 まず、地図で南南東にある神社をチェック。あった、あった。ばっちり南南東。でも神社じゃなくてお不動さん。「いいんじゃない。エホウだから」という夫の一言で、私と夫と息子と愛犬は等々力不動尊へと出発。
 車で20分ほどで到着。おさい銭をあげて拝み、100円でおみくじをひきました。な、なんと、私と夫は「吉」。息子は「大吉」。
 私のおみくじには、「春風に氷がとけるように、心の苦労が消え去る」と書かれていました。えっ、心の苦労?うんうん、あるわよ、いっぱい。さっそく福をいただいた気分になって思わずニコニコ。「やっぱり、エホウねえ」というと、夫と息子もニコニコしながら「うん、うん、エホウだ」。


 等々力不動尊には都内でも珍しくわき水が豊富にでます。岩肌一面からわきだす水の清らかなこと、水音のやさしいこと。ながめていると、心が洗われるようです。
 お不動さんの横を流れている川にそってのんびり歩いてみました。川にはカモたちが遊び、すっすっと立ち並んでいるシュロが、まるでジャングルのような雰囲気です。深呼吸すると、はぁ、緑のかおり。新年早々、こんなさわやかな散歩ができるなんて、ほんと、きてよかった。やっぱり、エホウには「福」があるのね。
 帰りにお不動さんの近くのCDやさんによりました。エホウにあるお店だから、ずっとさがしていたCDがあるかもしれないと思ったのです。そしたら、な、なんと、あった、あった。みんなで、「やっぱり、エホウだ、エホウだ」と笑っているうちに、それがいつのまにか「エッホー、エッホー」になっているのに気がついて、「ヤッホーじゃないんだから」とトンチンカンなことを言っては、またアハハハと大笑い。たらふく「福」をいただいたエッホー参りでした。
 恵方に初もうでに行きそこなったみなさん、がっかりするのはまだ早い。節分に、恵方、つまり南南東にむかって太巻きを一本まるまる食べきると福がくるそうですよ。太巻きは鬼の金棒の意味があるとか。のどにつまらせないようにためしてね。私?もちろん、やりますとも。