梅やジンチョウゲの香りを、いっぱいすいこみたいきょう、このごろ・・私は、かなしいかな、花粉症(かふんしょう)。

病院でクスリをもらってなんとか、たえていますが、愛犬まるのさんぽがたいへん。
まるの体についた花粉をすいこまないように、外ではたいてからへやにいれます。まるは、あそびとかんちがいしてとびつくし。もう、おおさわぎです。

さて、去年の12月、家のうらに住んでいた家族がひっこしました。子どものころからのごきんじょさんでした。あっというまに、家がこわされ、広い庭に植えられていた木々がなくなり、ほこら(神様をまつる小さな建物)もこわされました。

うちの2階の台所の窓から、うらの木の枝がちょうどいいぐあいに見えていました。枝に若緑色の小さな芽がたくさん出て、そのうち葉がしげり、また枯れて落ちていく様子を見るのがすきでした。緑をみながら料理していると、「八ヶ岳の山小屋にいる気分」になれましたし。

この木には一つ、わすれられない思い出があります。毎年きじばとが枝に巣をつくり、ひなをかえしていました。でもある日、大きな大きなへびが、枝をくうねり、くうねりとのぼってきて、ひなをぱくっ!と、タベテシマッタ。いえ、ノミコンデシマッタノダ!ぐうぜん、初めからおわりまで見てしまった私は、ドキドキドキドキ。
「な、なんで、こんなぶっといへびが、こ、ここにいる・・わけ??」。

弱肉強食の自然のルールが東京都世田谷区の住宅地で実行され、ひなが食べられたこともショックだったのですが、この太いへび、アオダイショウがごきんじょさんだったことのほうが、かなりショック。わたしは、ヘビがにがてなんです。直径20センチ、体長2メートルはあったと思う。本当の話ですよ。

うらの家や木がなくなった今、このへびはどこにいったのでしょう。うちの下?(ギョッ)へびはにがてですが、コンクリートだらけの町の中。生きていられるのか、気になります。

今、台所の窓の前は青空色。本物の空ではありません。家を建築中のため、まわりをおおっているブルーシートの青です。窓をあけると、木のかわりにベランダができています。しばらくは、にせものの青空をながめて、南の国にいった気分にでもなりましょうか。はぁ。



窓の外は空色