ひなたぼっこばなし 第15話 「 おそばや、ぼちぼち 」

このまえ、家族みんなで福島県の天栄村というところにいってきました。私のおじさん(お父さんの弟)が、千葉県から天栄村に引っこして、おそばやさんをはじめるからです。本格的に開店するのは、来年の 春。今は、準備中です。
前はペンションだったという大きな建物をなおして、15人ぐらいが一度にすわれるお店にしました。名前は「ぼちぼち」。
おじさんは、会社員でした。そばの修行はずっと前から続けていて、いつかは、自分でそば屋をやってみ ようと思っていたんですって。
私の息子たちは、さっそく、「こうちゃん(おじさんの呼び名)、そばをうたせて!」こうちゃんも、「よし!今から、ぼくを、師匠(ししょう)とよべ!」。
ということで、そばうちがはじまりました。

そばをうつって、それはそれは大変なしごとです。水と湿度と温度が、びみょうにそばに影響します。からだ全体を使って、ねります。おじさんのうったそばは、こしがあって、ツルッとしてて、とびきりのおいしさでした。
来年の春、開店の日には、お客さんとしていきたいと思っています。
今、もう天栄村は冬の気配でしょう。寒い冬のあいだ、おじさんは、おくさんのためにそばをうって、ますます腕をあげるのだと思います。ぼちぼち、がんばれ!

@そばの実。こうちゃんは、北海道と福島県の猪苗代のそばをまぜて使っています。そばの実の黒い皮はいい香りがするんですって。

Aそば粉をふるいにかけます。

B粉に水をまぜて、指先だけでまとめていきます。ぷわーんとそばのにおいがしてきます。

Cねりおわったら、空気をぬきます。おかしなかっこうでしょう。へそだしといいます。

Dうすくのしていきます。のし棒もいろんな太さと長さがあるんですよ。 Eこまいたをおいて、切ります。‘切り’で、自分のそばになるんですって。
 
F細いけれど、こしがあって、つやつやしているおいしいおそばができあがりました!ズルズルッといただきま〜す!