ひなたぼっこばなし 第23話 「 夏をたのしむ 」

青梅
よしず。材料のヨシというのは、アシのことで、アシが、「悪し」につうじるので、「良し」とよぶようになったんですって。
青梅
かとりぶた。かとりせんこうの香りは、子どものころからなじんでいて、夏を感じさせてくれます。
青梅
かとりせんこうのむこうに、まるちゃん。
青梅
ねゴザ。
おふとんの上にシーツがわりにしいてねます。

青梅

梅シロップとハイビスカスハーブと梅ハイビスカスティと、まるちゃん。

暑い。町を歩いているとき、しらずしらず、ひかげをさがしている自分にきがつきます。街路樹(がいろじゅ)の下は、たしかにすずしい。信号まちで、木もないときには、電柱のほそいかげに、むりにからだをおしこんで、じっとしていることもあります。かなり、はみでているのは、わかっているのですが、それでもひかげがうれしい、夏の昼間です。

みなさんは、なにか、暑さにまけない工夫をしていますか。私は、へやのカーペットを竹製カーペットに、おざぶとんを井草製のものにかえました。さわった感じがひやっとして、気持ちいいですよ。つまり、さわやかなさわり心地で、暑さに勝つ。

ひなたぼっこばなしの22話で、しょうかいした梅シロップができました!たまたま通りかかったお店で、「ハイビスカスティ」をためしに飲ませてもらいました。それがおいしかったので、購入(こうにゅう)。梅シロップとハイビスカスティと少し炭酸をまぜてみたら・・うまい!甘さとすっぱさと冷たさが、口からのどを流れて、すーっ。しゅわーっ。これは、いい。梅ハイビスカスティを味わって、暑さに勝つ。

私の家は、朝の6時ぐらいから38度になることもあります。そこで、大きな窓には、よしずをたらします。自然なかげができて、風もとおりますし、なんといっても、よしずがあるだけで、すずしげな気分になるからふしぎです。よしずのように、長い間、日本人が生活の中で使いつづけているものは、日本の風土にあったすぐれものなんだなと思います。よしずの景色、つまり、見ることで、暑さに勝つ。イグサやヨシが育つような湿地や水辺は、ちゃんと残っていけるのだろうかと少し心配ですけど。

子どものころは、そんなに暑さを感じなかった夏休み。毎日、楽しかったような気がします。おとなになると、暑さが身にしみます。(私だけ?)とにかく、日本の夏といったら、セミしぐれ、すいか、花火、カキ氷、打ち水、そうめん、うちわ・・。暑い、暑いと、ハアハアしながらも、夏は、やっぱり暑くなければ、ものたりない。いっそのこと、夏を楽しみましょうかね。みなさんも、思い出にのこるこども時代の夏を、すごしてくださいね。