ひなたぼっこばなし 第44話 「 緑がいっぱい 」

「左がわが少しおくれています。がんばれ!」
「ゴーヤの花。朝さいて、
夕方にはちっていまいます。」
「どのくらい干せばいいのかな。」

 ゴーヤが、どんどんのびています。つるがあっちこっちにからみついていくので、交通整理にたいへんです。でも、葉がおいしげるほど、葉が風にゆれてすずしい感じがします。黄色い花がとてもかわいくて、ジャスミンのようなかおりがします。ゴーヤは、いくつできるでしょう。ますます楽しみになってきました。

 前回、ゴーヤのおいしい食べ方をおしえてくださいと書いたら、さっそくおしえてくださった方がいます。ありがとう!ゴーヤをうすく切って、片栗粉でまぶしてから揚げて塩をぱらぱら。ゴーヤチップスですって。おいしそう!そして、もう一品。花をちょっと煮立てて、すこし甘くしてゼラチンでかためるんですって。‘ゴーヤお花ゼリー’ですね。おいしそう!花が終わらないうちに作ってみたいと思います。

 ねずみのひたいほどの庭に、だいずやしそ、ルッコラを植えた話をしましたが、その後を報告します。だいずはもう実をつけはじめています。この調子でいけば、枝豆はかなりとれそう。うきうき。
ルッコラはネコがふんづけて歩くので、泥まみれ。ちょっと食べる気がしないので草として生きてもらうことにしました。しそは、そうめんやつけそばのときに大活躍(かつやく)。バジルもスパゲティやサラダにどんどん使っています。グリンピースは、育ちませんでした。がっくり。花の種からは芽が出てかなり大きくなっているのですが、困った。雑草と見わけがつかない〜。花がさくまでのお楽しみです。

 きょうは草むしりをしたついでにビワの葉を10枚とりました。裏のみじかい毛を洗い落として、風通しのいいところに干しました。そう、ビワ茶を作ろうと思っているのです。作り方はわからないけど、たぶん、干せばいいんじゃないかしら。
 どんな味がするのかな。近くの公園のビワの木には、今黄色いぷくぷくの実がいっぱいなっています。でもうちのビワは今までに1度しか実をつけていません。それも3個ぐらい。おまけに、まずい。このびわは、40年ほど前に弟が小学校の給食にでたビワの種を庭にまいたら、ぐんぐん育ちました。弟は今、天国にいます。実はならなくても、私たちにとって特別大事なびわの木です。それに、葉はとてもりっぱ。きっとおいしいお茶をのませてくれると思います。そうだ。おふろにもいれてみようっと。