ひなたぼっこばなし 第47話 「わが町の秋祭り 」

子どもみこし。休む場所ごとにおかしやおうどんやジュースをもらっていました。

大太鼓の上にのっているおじいさんは、
どなたかしら。

神明神社。子どものころからある鳥居(とりい)と大いちょう。

わたあめ一本50円。すごくならんで買いました。まずまるちゃんへ。

 みなさんの町の秋祭りはどんなですか。大きな神社のお祭は、店もたくさん出て、おみこしや山車(だし)も町をまわり、それはそれはにぎやかですね。私が住んでいる町は、各駅停車しかとまらない私鉄の駅です。

9月に入るとすぐに駅や商店街に「例大祭」のちょうちんがかざられ、お祭ムードがただよい始めます。神社は小学校のとなりの神明神社。私たちは「神明さん」とよんでいます。私が小学生のころ、祭りの準備がはじまると、友だちと何時にどこでまちあわせるかを決めて、もうウキウキそわそわ。

神明さんの娘さんが、私の友だちだったので、よく本殿の中で学校ごっこをして遊びました。なぜかいつも学校ごっこ。そういう雰囲気だったんですね。祭りの日は、私たち子どもは山車をひきます。けっこう重いし大変なんですけど、おかしと梨をもらえるのでがんばりました。私にとって梨はお祭の味です。

 今も山車と子どもみこし。大人みこしが出ます。大人みこしは、台車の上にのせられてひっぱられています。かつぐ人が少なくなったからでしょうか。他の町名が書かれたはっぴをきている人たちが助っ人にきています。子どもみこしは大人気。この町にはこんなに子どもがいたんだとあらためて思いました。

神社の境内はせまくて、店も町の人たちの手作りのお店ばかり。あちこちで「こんにちは」「たいへんね」と知り合いにあってあいさつで大いそがし。お店は焼そばやわたあめ、キンギョすくい、おうどん、輪投げなどなど。

 安全安心のお祭です。私の子どものころは、ちょっとあぶない空気をただよわせたおじさんやおばさんが、店を出していました。ちょっとこわいんだけど、あんがいやさしかったりして。そういうあぶない感じもお祭には少しあってもいいような・・。

 秋祭りは豊作、収穫を神様に感謝する行事です。おいしくごはんをいただきましょうね。