ひなたぼっこばなし 第50話 「ルウマがやってきた! 」

まると仲間

まるに、仲間がたくさん!!

ルウマ

ルウマ。玄関の前でいい姿勢。
みんなになでてもらっています。

まるとウルマ

まるとルウマ。
ルウマの鼻にぬったチーズをなめているまる。

  私は今年の10月から、週に1日、2時間
30分電車にのって、ある短期大学に行っています。そこで、「子ども学」という授業をしています。学生さんたちは、卒業したら幼稚園の先生や保育士、児童館の職員などになるそうです。がんばって勉強していますよ。

 その大学の近くに、リサイクル店があります。10月に大学に行き始めてすぐに見つけました。なぜなら、柴犬の置物が入り口の右に5匹、左に4匹並んでいたからです。犬たちは、背中をスッとのばしてなんともりりしいすがたですわっています。
毎回「なんてかわいいんだろう」と思いながら、お店の前を通過していました。そのうちだんだんほしくなってきて、値札をみてみたら、「1000円」。えっ、1000円?!私はすぐにお店の人にいいました。「あのう、1匹ほしいんですけど」。「はい。どれにしますか?」「うーん。ちょっと、まってください・・」。1匹ずつ毛の色がちがうし、顔もちがいます。まよって、まよって、やっと毛の色が濃い犬にきめました。名前もつけました。うちの柴犬「まる」を逆から読んで「ルウマ」。重いので、週末に車でとりにくることにしました。

 その2日後の日曜日、車で夫と息子と柴犬まるといっしょにルウマをとりにいきました。まず店の入り口にならぶ柴犬たちとまるが記念撮影して(お店の人はちょっとあきれ顔でしたけど)、ルウマを車にのせて帰りました。今、ルウマは玄関の前で背中をスッとのばしておすわりをしています。最初は、玄関にルウマを置いたことを忘れて、「ギャア!」と叫んだりしていましたが、今はだいじょうぶです。

 ルウマを買った話を同じ大学のA先生にしたら、「え、柴犬?ぜんぜん気がつかなかったわ」とびっくりしていました。そして1週間後、A先生がいいました。「私、一匹買っちゃったわ。そのまま、もって帰ったのよ。電車で2時間ぐらいかかるんだけどね。ほかの人にじろじろ見られてはずかしかったわ」ですって。犬は重いし、持ちにくいので、かなり目立ったと思います。さらにA先生、1週間後に「すごくかわいいから、広島にすんでいる知り合いに送ってあげようと思うの」。さらに1週間後、「私、もう1匹、買っちゃったわ」。

 私はただただ、感心するばかり。すごい。あっというまにリサイクル店の犬が4匹売れました。そうか、うちも2匹いたほうがいいかしら。ちょっと、考えよう。