ひなたぼっこばなし 第51話 「こおるかな。 」



左が冷凍庫行き。右が外行き。しゅっぱーつ。

外においてもかたまらなかった。2日目にみかんの皮をとりにもっていかれてしまいました。

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冷凍庫のはこおったけど、
表情がカチカチ顔になっている。
見るからにさむそう!

 寒いですね。みなさんは元気ですか。
 3週間ほど前、若い人たちが3.4人、駅前のプランターに植えてある葉ボタンを携帯(けいたい)で写真にとっていました。「こおってるよ」「うわっ、さむっ」という声が聞こえたので見てみると、葉ボタンの表面に氷の一部がとけてキラキラ光っているのが見えました。やはり冬は寒いですね。大寒(だいかん)ですから。オオサムの季節ですよ。私が子どものころは、庭のバケツの水がこおっていたりしました。今はどうかなと思って、明日の朝は冷え込むという天気予報が出た夜、お皿に水をいれて庭に出しました。ただ水だけではつまらないので、あずきやみかんの皮などで顔をつくってみました。でも、がっかり。朝、わくわくしながら見てみたら、ぜんぜんこおってない。東京二十三区では、やはり0度以下にはならないようです。
  先週、埼玉県の羽生(はにゅう)に行ったとき、こおっている用水路を発見!うれしくなって、石をなげてみたら、石が氷の上ではねかえりました。夕方の5時ぐらいでしたが、すでにカチカチ。冬だ!なんだか、ほっとしました。

 冬はやっぱり寒くなくてはね。宮沢賢治の童話「雪わたり」では、四郎とかん子が「かたゆきかんこ しみゆきこんこ。」といいながら雪ぐつをはいて、キックキックキックと野原を歩いていきます。「かたゆき」とは、とけかかった雪が急なひえこみで再びこおり、スケートリンクのようになった状態をいうのだそうです。私も、一度かた雪の上を歩いてみたいです。人工雪でふらせた雪ではなく、四郎とかん子のように、キックキックキックと雪ぐつの音を楽しみながら。

 と、ここまで書いたところで私はかぜでダウン!すると、なんと、夫と息子もインフルエンザで次々ダウン。こんなことは初めてです。家族3人が具合悪い場合、困るのが柴犬まるの散歩。当然インフルエンザではない私がお散歩をすることになるわけですが、まだ熱があるので、これがけっこうきびしい。特に大変なのが夜11時の散歩です(まるは朝夕夜と1日3回散歩をします)。暗くて寒い!「かた雪」でも想像(そうぞう)しながら、キュイッ、キュイッと運動ぐつを鳴らして歩きましょうかね。
 みなさんも、かぜには気をつけてください。