ひなたぼっこばなし 第62話 「沖縄ぶらぶら旅」


花もきれいですが、葉もつややかできれいです。


ゆいレールの窓の景色です。


悪いものをいいものに変えてね!


沖縄しばちゃん。ほえなくていい子。


夜の那覇空港。なんか、さみしい。

 おとなりのKさんから、庭にさいた「つばき」をいただきました。かびんにさしたら、大きな花が一りん、ふわりと机の上におちました。花びらが一枚ずつちるのではなく、美しい花の姿のまま散るつばき。水をいれたおさらにのせました。

 さて3月のおわりに、母と姉と3人で沖縄(おきなわ)に行ってきました。東京で8度の日も、沖縄では25度。日本は南北に細長いのだなとあらためて感じます。
 羽田から飛行機で3時間。私は飛行機が大の苦手です。はっきりいって、「こわい」。あんな重たい物体が、なんで飛ぶのか理解できない。落ちたら、ほぼ確実に死ぬ。足の下の板(?)の下は、空!?信じられない。
 とびたつときは、冷や汗がたらり。おりるときも、たらり。

 なんとかぶじに那覇(なは)空港につきました。空港からは「ゆいレール」という名前のモノレールにのってホテルに移動。とてもラクでした。ゆいレールは2輌編成で、空港から首里まで15の駅に止まります。駅によってさまざまな沖縄音楽が流れて、いきなり「オキナワ全開!」という感じ。

 3日間、とにかく歩きました。にぎやかな国際通り、民家がたちならぶ細道、壷屋焼きの窯元が住む通り、古い店とモダンな店が仲良くならぶアーケード街とか。目にとまったのは、島ぞうりをはいた半そでシャツのおじさんと、家のへいに表札のような「石敢富」という文字。同じ苗字の人が多いなと思っていたら、これは魔よけのおまじないとのこと。魔物が石敢富の札にぶつかって近づかないらしい。おまじないといえば、
シーサー。沖縄の人によると、シーサーは瓦職人が余ったしっくいで作って屋根にのせたのがはじまりだとか。最初は一つだったですが、そのうち神社の狛犬をまねて二つセットになったそうです。そしてシーサーは魔物を追い払うのではなく、悪いものをいいものに変えるので、もともとは笑顔なのだそうです。面白いですね。「自分で作るのが一番いいよ」といわれたので、今回はかわいいしっくいのシーサーを一つと手作りの石敢富のお香立てを買いました。

 路地を歩いていたら、柴犬を発見。「写真をとっていいですか」と飼い主さんにきいて、とらせてもらいました。かわいい。でも、私が家に帰ったとき、しっぽをちぎれんばかりに振って出迎えてくれたうちのまるちゃんが、一番かわいい!世界一かわいい。