ひなたぼっこばなし 第77話 「真珠のボタン」

 
スカイツリー、高すぎるー。
 
お月様、お目見え!
 
スカイツリーから透けてみえるお月様。
 
スカイツリー(暗くて見えない
けど)の後から出てきたお月様。

 キンモクセイがこの前までいい香りをただよわせていたのに、あっというまに散ってしまいました。地面はオレンジ色のじゅうたんのようでとてもきれいです。

 さて、この前久しぶりに浅草に行ってきました。仲見世に入ったとたん、「焼きたての人形焼き」を食べ、「アイス抹茶」を飲み、はやばやと縁日気分。修学旅行の中学生が、大きなナップザックを背負って、かたまって歩いています。体格がよくて陽にやけていて健康的。「コマンタレブー」「テンプラーノ」など、外国の言葉も聞こえてきます。ふしぎなのは、外国人にサインをもらっている修学旅行生が あちこちにいたこと。別に有名人ではなさそうなんだけど……。だれが一番たくさんの外国人にサインをもらえるかというゲームをやっていたのかしら。うーん。わからない。

 今回浅草に行ったのは、「月語りの会」に参加するためです。わくわく。メンバーは4名。   月の出は4時57分なので浅草のお店に5時集合。私たち女性3名は仲見世を散策した後、お店の2階の隅田川ぞいの席を確保するため4時30分に到着。部屋に入ると、目の前にドーンとスカイツリー!「あのツリーの横から月が出てくれたら、いいわねー」「♪つきが〜でた、で〜た〜、なんて歌っちゃったりして」などとすでに月見モード全開。唯一の男性で今夜の「月の語り部」も到着し、まずはビールで乾杯しました。

 はじめは雲がかかりぼんやりしていたけれど、月はどんどんあがり、空はどんどん暗くなり、美しく輝きはじめました。月の下、赤いちょうちんに灯りをともした屋形舟や水上バスが隅田川をするすると流れていきます。私たちは貸切状態のお座敷で、おいしい食事をいただきながら月話を楽しみました。月と遊んだような気持ちのよい夜でした。

 ここで一句。

 雲晴れて 真珠のボタン 浅草の月
(お粗末!季語はどこ?)


自分では光らないのに、なんでそんなに輝いているの?


帰り道、うちの近くのお月様。送ってくれてありがとう。