知床五湖遊歩道
学校も夏休みに入り、知床にはたくさんの家族連れの観光客が来るようになりました。 そのなかでも知床五湖は観光客がたくさん来るみどころのひとつです。知床五湖は、 森の中に湖が5つあり、その湖ひとつひとつを周れる遊歩道がありとても良いところです。




でもすでに知床自然センターのホームページ(http://www.shiretoko.or.jp/)を見て知っている人もいると思いますが、 今は一湖までしか行くことができません。なぜなら6月の初めに遊歩道のすぐ近くで人間とヒグマが出会ってしまい、 子供をつれた母グマがおこってしまったのです。母グマは、子供をかばおうとして人間をおいはらおうとしましたが、 人間がおどろいて大きな声を出してしまい、もっとこうふんしてしまいました。僕たちスタッフが五湖に着いたころには、 母グマは毛をさかだてていたのでおこっているのが分かりました。何度か危ないめに会いましたが、 おいはらいをして親仔グマはにげて行ってくれました。

このようなことがあり、その日から遊歩道は1ヶ月間ほど閉まっていました。遊歩道が閉まって
いる間も僕は、 毎日のように五湖をパトロールしてヒグマが出ていないか足あとをさがしたり、エサのミズバショウやアリの巣を食べていないか 調べました。そしてだいぶヒグマが五湖から遠くに移動していったので、この前ようやく一湖までの遊歩道を開けることにしました。 でも遊歩道の両側には電線(電流のながれている線)が付けられ、ヒグマがかんたんには遊歩道に入って来られないようにしました。 そして僕たちスタッフは、一湖まで遊歩道を歩く人たちに遊歩道入口で電線にさわらないように、 またもしヒグマに出会ってしまったらどうすれば良いかを説明することにしました。

ヒグマがたくさん住んでいる知床五湖をたくさんの人が楽しく安全に歩いてもらい、ヒグマと近くで出会わないように、 またもし出会ってしまったらどうすればよいか、遊歩道を歩く一人一人が分かるようになってもらいたく僕たちスタッフは 毎日がんばっています。